2012年12月5日水曜日

ランタオ島の旅〜大澳文物酒店〜

自分の住んでいるところは東涌という場所で、香港でもはずれのランタオ島の端っこの方、香港国際空港の近くにあるのだけれど、ここから更に30分ほどバスに乗ると、本当の端っこである大澳という村に着く。

この小さな漁村に、かつて水上警察だった建物が改築されて大澳文物酒店というホテルとレストランになっていると聞いたので、ちょっと前の週末に訪ねてみた。


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高床式の住居。軒先から船に乗れるような作りになっている。かつての大火事で多くの建物が消失し、その後政府のサポートで再建された住居はどれも同じスタイルで、ベニヤを銀色のペンキで塗ったような微妙な作り。
漁業と観光が主要産業。ピンクドルフィンが見えるスポットへの小型モーターボートのツアーがあったりもして、週末はかなりの人でごったがえす。


バス停からも更に10分以上歩く。香港の本当に端っこの端っこ。

1902年に立てられ、96年まで現役で活躍。2009年に香港の二級歴史建築物に指定された。




レストラン内に知人のアーティストの作品を発見。最近注目を浴び始めている様子。

開放的なガラス屋根のレストラン「Lookout(見張り台)」。





広東語ではあるけれど、建物のかつての様子も見られるビデオを発見





一泊1300ドルぐらいからとのこと。海外からの観光客が泊まるにはやや場所に難があるので、香港人の週末の気分転換に、というようなニーズを狙っているのかもしれない。香港もこのところ懐古主義というか、歴史的建築物の保管や、集體回憶と呼ばれる多くの人が記憶を共有するような場所や出来事の再評価が進んでいる(こんなFacebookページまであった。Old Hong Kong Lovers 香港集體回憶)。一時のブームに終わらずに、貴重な資産をうまく活用していって欲しい。

我が家より1時間もしない場所なので、泊まることはないように思うけれど、またお茶でもしに行って、その存続に貢献していきたい。