2012年10月25日木曜日

Kindleストアのオープンは海外在住者にとっては一大事(かもしれない)


iPhone miniが発表された直後にAmazonからも日本でKindleが発売開始となったけれど、端末よりもKindleストアのオープンの方が個人的に興味あり、本日25日オープンと同時に香港からの購入を試してみた。



海外在住者にとって、日本書籍の入手は常に悩みの種である。英語や中国語の文書にどんなに触れても、日本語の消化能力には到底及ばないわけで、情報の処理効率だけ考えると日本語のソースが一番が便利。

今でも、個人的には英語よりも日本語を読むほうが軽く2倍は早い。英語は読んでもその後なかなか頭に残らなかったりするので、消化率という意味でも2倍ぐらい違うし、日本語だとあんなにすらすら読めて頭にも残るのに、英語だとなんで、と自己嫌悪に陥る精神的なダメージもあるので、日本語書籍は恐らく健康的にも数倍良い。

というわけで、できる限り英語や中国語に触れようとしている反面、少ない時間で効率的にインプットしたい時や、リラックスしたい時にはどうしても日本語の活字に飢えるという感覚が残る。

香港の日本語書店で購入すると日本価格の1.5倍から2倍ぐらいしたりするので、日本に帰るタイミングを見計らってAmazonで注文、実家でピックアップして、重たい思いをして香港まで持って帰ってきていた。Amazonでも海外配達もしてくれるのだけど、一点あたり300円も手数料がかかるのでコスト的にはとても見合わない。

さて、そんな中、もしAmazonで日本語書籍がダウンロードできるようになるのだとしたら、これは海外在住者にとっては相当大きなインパクトがある。AmazonのKindleストアのサイトを覗いてみても、Q&Aでかなり海外在住者が盛り上がっている。曰く、海外からでは購入した書籍がダウンロードできない、そもそもサイトにアクセスできないとか、Kindleは海外に持っていくと使えないとか、とにかく混乱した情報が飛び交っているので、ダメ元でとりあえずやってみることにする。

もちろんまだKindleの端末は手元にないので、iPhoneにKindleのアプリをインストール。日本版のKindleアプリがあるのかと思ったけれど、どうやらアプリ自体は既存の物と変わらない様子。ユーザー名とパスワードの欄に自分のAmazon Japanのアカウント情報を入力すると簡単にサインインすることができた。その後Amazonのウェブ上で電子書籍を購入したのだけど、この時も特に海外在住だからという制限はなく、香港で発行されているAmerican Expressのクレジットカードも問題なく使えた。購入後、手元のiPhoneのアプリを立ち上げると、自動的にダウンロードが始まり、意外なほどあっさりと無事に読むことができた。

実は今回購入したのは、テルマエ・ロマエというコミック。情報の処理効率とか言いながら、最初に買ったのが漫画というのは情けないような気もするけれど、前回日本に行った時に、えらい宣伝されていたのを思い出したのと、ウェブ版だと200円ちょっとと安かったので、もし万が一購入後にダウンロードができなくてももったいなくない、ということで買ってみた。iPhoneで活字を長く読むのはまだかなりしんどいので、そういう意味では漫画はスマートフォン・小型タブレットと非常に親和性が高いと思う。ただ、後からチェックするとこのシリーズの二巻目以降は400円以上していた。なるほど、そうきたか、と常套手段に引っかかってしまいやや凹む。

iPhone 5 を売ってみた

先日Smartoneから入手したiPhone 5だけど、いろいろと考えた末、結局は売却することにした。

ということで、早速先日下見に行った先達廣場に行き、数点に買取値段の確認を行う。
どの店でも、前回よりも数百ドル高い値段を提示してくる。
ここ最近、Foxconnでのストライキやプロダクションの遅れのニュースがいくつか飛び交っていたので、
中国、タイ等、まだ公式発売されていない市場への投入が遅れるのではないか、という憶測から、
iPhone 5の買取価格が上がってきているのかもしれない。

自分が売却しようとしていたのは白の16Gで、だいたいどの店も買取の提示金額はHK$8300ぐらいだったのだけど、一件だけHK$8700を提示してきたお店があったので、この辺が上限かな、と思っていたら、それは残念ながら勘違いで、実はSelling Priceだった。
と言うことは、香港でさばく限りは、店のマージンはHK$400ぐらいに過ぎないということになる。
今回実は何件か、買取自体を断るお店もあった。
昨今の中国へのiPhone【密輸】の取り締まりも厳しさを増しているので、大した商売にはならない、と思っているお店も多いのかもしれない。

結局HK$8350を提示してきたお店に売却することにする。
Smartoneで受け取った時に、activateしてしまっていたので、その分でHK$50引かれてしまった。
ちなみに、数日後に黒の32Gを売却した友人はHK$8400だったとのこと。
やはり白の16Gと黒の32Gではほとんど値段が変わらない。

さて、アップルのウェブサイトでのiPhone 5の予約は、その後面倒くさくなってしていないけど、予約を試みている周りの知人からも、予約できたという話は残念ながらまだ聞いたことがない。

2012年10月7日日曜日

美女大学

この世には香港人の美女が多いと言われている大学があるという。残念ながら我が香港科技大学ではなく、その大学は海を遥か渡ったバンクーバーにある。

先日MBAの同級生とテニスをしに行った。男ばかり4名だったのだけど、その内二人は今年パパになりたてで、テニスの後のお昼ご飯の時には子育ての話題になりがちだった。二人とも早速香港の厳しい子育て環境に戦々恐々としており、早くPlayGroup(幼稚園前の子供の勉強塾のようなもの。しつけや英語、ダンスや音楽を教えてくれるらしい。)に入れた方が幼稚園の入試に有利になるとか、幼稚園に行かないと良い小学校に入れないとか、いろいろとプレッシャーを感じているらしい。結局のところ、最終的な目標は良い大学に入り、良い仕事(銀行、弁護士、医者が3大人気職業)に就くことで、この辺りは日本なんかよりよっぽど現実的というか、あからさま過ぎて引いてしまうぐらいだ。香港では、スポーツ選手になりたいとか、芸術家になりたいなんて夢は追いかけられない。もともと香港には起業家精神の溢れる街という印象があったのだけど、現在では起業家も必ずしも受けは良くない。見た目が良かったり、野球がうまい奴よりも、お金持ちの方が美人の奥さんをもらえる土地なのだ。

さて、友人の一人はカナダで大学を出ており、カナダの市民権を持っている。なので、香港で良い大学に行けないのだったら、カナダで行けばいいじゃないか、という話になって、いやいや、それだったらUKの方がいいなんて話にもなったんだけど、彼がカナダで通っていた学校がUniversity of British Columbia、またの名をUniversity of Beautiful Chicksという。ようするに、美女大学だ。

香港人で海外に留学する人は、だいたい3パターンぐらいに分類できて、まずは、香港大学ですら物足りないぐらい賢い子達で、ハーバード、MIT、アイビーリーグ、ケンブリッジ、オックスフォードなんかに行く。次が、香港でトップスクールに入れなかったんだけど、専門学校に行くよりは海外の大学に活路を見出すパターン。アメリカやオーストラリアの公立/州立大学に多いように思われる。最後のグループが、香港でインターなんかに通っているようなお金持ちの子女達で、USC等のアメリカ私立大学、州立でもかなりレベルの高いUC系や前述のカナダのUBCに多い。

自分がオレゴンに留学していた頃、友人の香港人がいつもUBCのことを話題にしていたのを思い出した。University of Oregonにも香港人は多くいたけど、それでも数十人という規模。それに比べてUBCは、学部によっては半分ぐらいが香港人。特にBAは香港人率が非常に高かったとのこと。そして、彼らが興奮して語っていたのは、UBCには香港人の可愛い子達がたくさんいる、ということだった。当時の自分は香港とは全く関わりがなかったので、バンクーバーに香港人が何万人も住んでいるとか、お金持ちの家のお嬢様が通っている大学があるとか知らなかったのだけど、彼らにしてみれば、同じ香港という土地から海外に来ているのに、片やオレゴンの片田舎、片やカナダの国際都市バンクーバーと、憧れに似たような感情を抱いていたのかもしれない。

さて、自分は、じゃ、なんでUBCはただ単に香港人が多いのではなく、"可愛い"香港人が多いんだ、と突っ込む。するとカナダで大学に行った彼は、それは金持ちが多いからだよ、と返す。納得がいかない。なんで金持ちの子だと可愛いんだ、と聞くと、当然じゃないかという風に、それはお母さんが美人だからに決まっているじゃないか、と言われた。

あー、なるほど。なんだかストンと腑に落ちた。香港の一番の美人達はミス香港なんかくだらないテレビ番組には出ないし、ミス香港が香港で一番の美女だなんて思っている純な奴は香港にはいない。香港一の美人達はテレビに露出なんかせずに、決まっていつの間にか大富豪の息子のお嫁さんになっているのだ。その娘達が、まあ旦那次第というところはあるにしても、美人になる確率は通常より高いのはわからないでもない。

というわけで、未だ訪れたことはないけれど、ある程度論理的裏付けのある美人大学というのがこの世には存在していそうだ。自分もオレゴンなんかでなくバンクーバーに行っときゃ良かった、と相当遅いけれど今更ながら思った。

今から子供の大学のことで悩んでいる友人達が哀れで、日本の大学はいいぞ、少子化だし、外国人なら奨学金もらえてただで学校通えるぞ、って教えてあげたら、日本にだけは送りたくない、別の友人に言われた。あんな変態ばかりの国に大事な娘は送れない、と彼は言う。彼は日系会社に勤めているのだけど、会社内で日本人上司によるアシスタントへのセクハラがあったばかりなのだと言う。こんなことで日本の評判を落としてどうするのだ、となんだか情けなくなってしまった。留学生30万人誘致計画なんてのがあったと思うけど、文部科学省も、こんなことで日本留学を拒否する人たちがいるなんて、夢にも思っていないだろう。



















悩ましのiPhone 5

香港の旺角に先達廣場という有名なビルがある。何が有名かと言うと、2坪ほどの大きさの無数の携帯電話・カメラ関連の小売店が入っており、端末、ケース、アクセサリー、電池、ステッカー等、携帯がらみの製品はここにくればほぼ揃う携帯電話ビルとして有名なのだ。

普段から結構混み合ってはいるのだけど、昨日たまたま近くに行ったので立ち寄ってみると、いつもにも増して多くの人で賑わっていた。ここは今中古のiPhone 5の取引市場として活況を呈しているのだった。中古と言っても、この時期は買ったばかりの真新しいiPhone 5をここのお店に持ち込む人がほとんどだ。買った値段より高く買い取ってくれるので、あっという間に3000ドル、4000ドルのお小遣い稼ぎができてしまう。

先達廣場の周りにも買い取りに精を出す人々が。
買い取り競合他社が多い中、ダンボールや紙を使って必死のアピール。売るほうにとっては唯一の要素は価格なんだけどね。



買い取り価格は表示していないお店が多かったが、中にはお店の中にこっそりとリストが貼ってあったり、堂々と明記して張り出しているお店もある。何店舗かチェックしてみると、大体16Gの黒が7500ドル、白が8000ドル近く、32Gだと黒で7800ドル前後、白だと8000ドルを越えるぐらい、64Gは白でも黒でも8600ドルというところが多かった。なぜか白のiPhoneは黒より買い取り価格が高く、そのため16Gの白が32Gの黒より高値で取引されるという逆転現象が起こっている。自分としては色は機にならないけど、転売目的で買うなら間違いなく白がよい。




ここで転売されたiPhone 5はほとんどが中国に行くのかと思いきや、けっこうタイにも流れているらしい、というのはタイ人の友人の情報。両国ではまだiPhone 5が公式発売されていないから、発売開始前の今が売り時なのは間違いない。

とは言っても、香港でだってiPhone 5を入手するのは決して楽ではない。Apple Storeにいきなり行ったってもちろん在庫ないので売ってくれないので、Appleのウェブサイトで予約をしていかなければならない。ところがこの予約もなかなか一筋縄ではいかない。毎日朝9時から予約開始で、その日のうちに予約確認メールがこなければ、仕切りなおしになってしまう。だから当たらない人は毎日毎日朝9時に予約作業を続けなければいけない。更に、予約に成功しても翌日指定された時間に引き取りに行かなければ自動的にキャンセルされてしまうという条件付。なので、普通に仕事をしている人にとっては結構厳しい。実は、自分が初めてトライした日、奇跡的にも予約に成功していたのだけど、まず、翌日上海に行く予定だったので、引き取りに行くことができずに、泣く泣くあきらめた経緯だある。その時は、あまりにも簡単に予約できてしまったことで、ありがたさを理解していなかったというのもある。予約は二端末分してしていたので、1端末あたり3000ドルのお小遣い稼ぎになると考えると、上海旅行のコストより大きいので、いわゆる完璧な経済人であれば旅行をキャンセルして翌日iPhone 5を引き取りに行き、すぐ転売というのが正しい行動だったのかもしれないけれど、そこは生身の人間なので、まあ、またすぐ予約できるに違いない、と思い、あっさりとあきらめてしまった。ま、旅行の効用がコストより大きいと思うから行くのだし。しかし、その後自分自身が予約に成功したことはなく、予約に成功したという話を聞くことは皆無だ。

もう永遠に予約などできないのではないかと思っていたら、自分の使っている携帯キャリアのSmartoneからメールが来た。iPhone 5が用意できたので、引き取りにくるように、とのこと。すっかり忘れていたが、香港でもApple Store以外に、携帯電話のキャリアでもiPhone 5を買うことができるので、随分前に一応予約だけ入れていた。2年間の契約付になるので、その場合はプランBを発動し、自分は晴れてiPhone 5 ユーザーになり、古いiPhone 4を売り払うことになる。ついこないだまで5000ドル前後で取引されていたiPhone 4もiPhone 5の登場前から大幅な値崩れを起こし、現在は2000ドルぐらい、という話も聞く。

そういえばiPad miniもそろそろ、という噂も聞くので、ここは限られた資金のアロケーションにも気を配らなければいけない。早くスマートフォンの10個や20個ぐらい、悩まずに買えるようになりたいものだ。