普段から結構混み合ってはいるのだけど、昨日たまたま近くに行ったので立ち寄ってみると、いつもにも増して多くの人で賑わっていた。ここは今中古のiPhone 5の取引市場として活況を呈しているのだった。中古と言っても、この時期は買ったばかりの真新しいiPhone 5をここのお店に持ち込む人がほとんどだ。買った値段より高く買い取ってくれるので、あっという間に3000ドル、4000ドルのお小遣い稼ぎができてしまう。
先達廣場の周りにも買い取りに精を出す人々が。 |
買い取り競合他社が多い中、ダンボールや紙を使って必死のアピール。売るほうにとっては唯一の要素は価格なんだけどね。 |
買い取り価格は表示していないお店が多かったが、中にはお店の中にこっそりとリストが貼ってあったり、堂々と明記して張り出しているお店もある。何店舗かチェックしてみると、大体16Gの黒が7500ドル、白が8000ドル近く、32Gだと黒で7800ドル前後、白だと8000ドルを越えるぐらい、64Gは白でも黒でも8600ドルというところが多かった。なぜか白のiPhoneは黒より買い取り価格が高く、そのため16Gの白が32Gの黒より高値で取引されるという逆転現象が起こっている。自分としては色は機にならないけど、転売目的で買うなら間違いなく白がよい。
ここで転売されたiPhone 5はほとんどが中国に行くのかと思いきや、けっこうタイにも流れているらしい、というのはタイ人の友人の情報。両国ではまだiPhone 5が公式発売されていないから、発売開始前の今が売り時なのは間違いない。
とは言っても、香港でだってiPhone 5を入手するのは決して楽ではない。Apple Storeにいきなり行ったってもちろん在庫ないので売ってくれないので、Appleのウェブサイトで予約をしていかなければならない。ところがこの予約もなかなか一筋縄ではいかない。毎日朝9時から予約開始で、その日のうちに予約確認メールがこなければ、仕切りなおしになってしまう。だから当たらない人は毎日毎日朝9時に予約作業を続けなければいけない。更に、予約に成功しても翌日指定された時間に引き取りに行かなければ自動的にキャンセルされてしまうという条件付。なので、普通に仕事をしている人にとっては結構厳しい。実は、自分が初めてトライした日、奇跡的にも予約に成功していたのだけど、まず、翌日上海に行く予定だったので、引き取りに行くことができずに、泣く泣くあきらめた経緯だある。その時は、あまりにも簡単に予約できてしまったことで、ありがたさを理解していなかったというのもある。予約は二端末分してしていたので、1端末あたり3000ドルのお小遣い稼ぎになると考えると、上海旅行のコストより大きいので、いわゆる完璧な経済人であれば旅行をキャンセルして翌日iPhone 5を引き取りに行き、すぐ転売というのが正しい行動だったのかもしれないけれど、そこは生身の人間なので、まあ、またすぐ予約できるに違いない、と思い、あっさりとあきらめてしまった。ま、旅行の効用がコストより大きいと思うから行くのだし。しかし、その後自分自身が予約に成功したことはなく、予約に成功したという話を聞くことは皆無だ。
もう永遠に予約などできないのではないかと思っていたら、自分の使っている携帯キャリアのSmartoneからメールが来た。iPhone 5が用意できたので、引き取りにくるように、とのこと。すっかり忘れていたが、香港でもApple Store以外に、携帯電話のキャリアでもiPhone 5を買うことができるので、随分前に一応予約だけ入れていた。2年間の契約付になるので、その場合はプランBを発動し、自分は晴れてiPhone 5 ユーザーになり、古いiPhone 4を売り払うことになる。ついこないだまで5000ドル前後で取引されていたiPhone 4もiPhone 5の登場前から大幅な値崩れを起こし、現在は2000ドルぐらい、という話も聞く。
そういえばiPad miniもそろそろ、という噂も聞くので、ここは限られた資金のアロケーションにも気を配らなければいけない。早くスマートフォンの10個や20個ぐらい、悩まずに買えるようになりたいものだ。