2013年7月17日水曜日

ピンクイルカといるいる詐欺

またまたひっかかってしまった。しかも二回も。

先週、突然会社の同僚がピンクイルカをみたいと言い出し、同僚とその知人達、総勢9名でランタオ島の大澳という場所に行くことになった。大澳とは、自分の住む東涌からバスに乗って約45分の漁村で、古くは石器時代に遡って人の住んでいた跡が残っており、宋の時代には塩田で栄えた街であったらしい。中国内戦時代には中国から逃れた移民の住処となり、現在は多くの住民が漁業で生計を立てている、香港でも特殊な地域となっている。東洋のベネチアなどと一部では呼ばれているようだけれど、まあ海南島がアジアのハワイと言われるのと同じぐらい怪しげな例えだと思う。

さて、なぜピンクイルカをみるために大澳なのかというと、この漁村から12人乗り程度のモーターボートで、近くの海まで繰り出し、ピンクイルカを見るツアーというのが漁民によって提供されているからだ。漁の片手間のアルバイトのようなものだと思うのだけど、HK$20で約20分ほど海の上をふらふらし、ピンクイルカを探し回って帰ってくるツアーだ。とは言っても、年々個体数が減っているピンクイルカを見るには運も必要で、これまで3回チャレンジして、見れたのはたったの1回。確率にしてわずか33%。今回はこれを50%のイーブンに持ち込もうと意気揚々と乗り込んだのだけど、一回目のチャレンジではまったく手応えなく、昼ご飯を挟んでもう一度頑張ったけど、やはり報われず、結果としては20%に下げてしまう悲惨な事態となってしまった。

前回別の知人と来た時に、実はもうピンクイルカはいないのに、"いるいる"と観光客を呼び込む"いるいる詐欺"に違いないとの結論に達していたにも関わらず、今回も二回も引っかかってしまい、いるいる詐欺の疑いはますます高くなってきた。まあ詐欺と言ってもHK$20に過ぎず、大澳の町並みを水の上から眺め、風を切って進むボートは気持ちよくもあったので、大きな不満はないのだけど。

お昼は元水上警察を改築したTai O Heritage Hotelでランチをし、海産物のお土産を買って、またもやバスで東涌まで山を越えて戻った。本当は東涌行きのフェリーも出ているのだけど、時間が合わず、それはまた次回。

ちなみに、本気でイルカを見たい人や、時間と資金がある人には、本格的なイルカツアーを提供する会社もある。まだ参加したことのあるという人には会ったことがないので、今度身銭を切って試してみようかと思っているけど、大澳のいるいる詐欺ツアーの約20倍ものコストがかかるので、どちらが費用対効果が高いのか、もう少し検討してみようと思う。




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